深海と生物

深海と、そこに住む生物を取り上げます

南極の地下に眠る湖

みなさんボストーク湖という湖をご存じでしょうか?南極の氷の下深くに眠る湖というとまたもやクトゥルーの香りがしてこなくもないですが、なんのことはない、本当に南極にある湖の話しです。木星の衛星エウロパにあると予想されている氷下の海と似たシチュエーションから、宇宙科学者も注目しているみたいですよ(エウロパの海)。

なんでも氷床下3700mに存在し、深さはおよそ500m大きさは琵琶湖の2倍以上で、100万年近くの間そこにあった可能性があり昔の微生物などが閉じこめられているかもしれないとのことです。

このボストーク湖まで掘削して調査用の穴を空けることは可能なのですが、そうすると湖水に地上の微生物などが入り込んで台無しにしてしまう可能性が懸念され、調査が出来ない状態にあるみたいです。

さてこのボストーク湖の温度は-3度と言われているのですが、-3度、なぜこの湖は凍らないのでしょうか?

一説には、上からのしかかる氷の重さで圧縮されて、凍るに凍れないのではないかと言われています。水は凍るときに少し膨張するので、強い力で押さえつけられると-3度くらいじゃ凍らなくなるのです。

そう、湖まで穴を空けてしまうと湖水が汚染されるよりも、その穴から噴き出す水の分だけ圧力が下がり、今まで存在していた湖が突然氷へと変わってしまうのでは。。。というのは私の想像です。


Wikipedia: ボストーク湖
ボストーク湖 - ボストーク湖とは?
ボストーク湖
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