深海と生物

深海と、そこに住む生物を取り上げます

日本に帰属する大陸棚が拡大された

国連に申請していた約74万平方キロメートルのうち、約31万平方キロメートルが日本支配下の大陸棚として新たに認められました。これにより、日本の領海がその分大きくなったようです。 ただし実効のためには国連海洋法条約を批准していない米国などと今後の協議が必要のようです。 大陸棚31万平方キロ拡大…沖ノ鳥島北方など : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) 拡大認定の大陸棚、海底資源探... (続きを読む)

地球探査船「ちきゅう」が掘削深度の記録更新

地球探査船「ちきゅう」が水深6883.5メートルの日本海溝海底を856.5メートル掘削し、合計7740メートルという新記録を達成しました。 時事ドットコム:「ちきゅう」世界最深掘削=日本海溝、海面下7740メートル-海洋機構

海底で枕状溶岩ができるところ

米海洋大気庁(NOAA)と米国立科学財団(NSF)が資金を出したプロジェクトで、無人探査機が海底火山のすぐ近くまで寄って撮影したそうです。 フォトレポート:遠隔作業機がとらえた深海火山の噴火:ニュース - CNET Japan 海中で溶岩が出ると、次々固まりつつ割れてまた出てくるので、もこもこと枕っぽくなります。で、枕状溶岩と呼ばれています。その枕状溶岩がまさにできる所の写真ですね。 しかし... (続きを読む)

地中海の海底に巨大な湖

(2007/4/12のニュースが元ネタです) 地中海の海底に全長80km、幅平均約1km、水深100mという巨大な湖が横たわっているそうです。その塩分濃度は32.8%と死海の塩分濃度(25%とか30%とか)を上回るそうです。 海底に湖とは変な話ですが、性質の違う水は混ざらずに共存することができるのでそんなに特別なことではないようです。(混ざらない例:貧酸素水塊、サーモクライン、潮境、海洋大循... (続きを読む)

深海の大資源

FujiSankei Business i. 総合/海底資源探査競争激化も深海「お宝」掘削にハードル 先日のロシア北極海底到達ニュースの関連です。 深海底は手つかずの資源の宝庫だが、それらを採算がとれるように海上に引き上げるのは技術的にも非常に困難で、開発に時間もお金も相当かかるという状況です。 どうもモノになるのは随分先の話しのようですね。 でもその潜在力の大きさに各国とも欲をむき出しにし... (続きを読む)

海が二酸化炭素を吸収するプロセス

海水などの連続分析に成功 CO2吸収の仕組み解明へ CO2吸収、海域により大差 日本など国際チームが観測 海面近くのCO2というか炭素が海底に運ばれていくプロセスを調査したようです。 海がCO2を吸収するって単に水に溶けるだけのイメージでしたが、もっといろいろな事が起きているんですね。 そういえば、珊瑚のからである炭酸カルシウムは二酸化炭素の固定としては分かりやすい例なんでしょうね。

ヒゲムシ

金沢大学21世紀COEプログラム『環日本海域の環境変動と長期・短期変動予測』 ヒゲムシ ヒゲムシです。 あの熱水噴出孔の回りに住むハオリムシの近縁だそうです。 石川県付近の海は、こんなヒゲムシがいたりオオグチボヤがいたり、意外と面白いところのようですね。 中日新聞:ヒゲムシ生態撮った 世界初 九十九湾で金大教授ら:北陸発:北陸中日新聞から(CHUNICHI Web) オオグチボヤの写真 オオ... (続きを読む)

深海に二酸化炭素を廃棄

二酸化炭素深海貯留に関する研究 二酸化炭素を深海に貯蔵すると、水圧によって圧縮されて重くなり、自然と海底に沈殿するとのこと。 先日の記事のメタンハイドレートと同じような現象のようです。 単純に海水に溶かして拡散させるよりも環境への影響が少ないという説明は分からないでもないけれど、その沈殿した状態を期待したように維持できるのか?他の影響はないのか?ちょっと不安です。 慎重に実験してもらいたいも... (続きを読む)

オオグチボヤ見たい人

深海の珍生物『オオグチボヤ』 魚津水族館で展示 入水孔パクパク このオオグチボヤは二月二十六日に、魚津市青島沖の刺し網で捕獲され、漁師の協力で水族館に運び込まれた。体長は約一〇センチで体は半透明。名前の由来にもなっている大きな口(入水孔)を開けたり、閉じたりしている。生態についてはほとんど解明されていない謎の生き物で、同水族館では水温一度の水槽の中で観察をしている。 以前NHKのサイエンスZ... (続きを読む)

深海の静かな楽園 熱水噴出孔

ジャングルや草原では、太陽が草を育て、草が草食動物を育て、草食動物が肉食動物を養うという構造になっています。通常の海のなかも植物プランクトンを起点に同じようになっています。学校で習った食物連鎖というヤツですね。植物がピラミッドの底辺になってそれ以上の生き物を全て支えているという状態です。 しかし深海というのは光が届かないため、従って一次生産者である植物(あるいは植物プランクトン)がいないとい... (続きを読む)

おつかれさまです しんかい6500

潜水調査船「しんかい6500」、潜航1000回達成 時事ドットコム:通算1000回目の潜航開始=「しんかい6500」、石垣島沖で-海洋機構 潜航1000回を達成 しんかい6500 しんかい6500はこれまで、三陸沖の日本海溝で、地震によるとみられる海底の亀裂を発見。亀裂の一つではマネキンの頭部が見つかり、ごみが深海にまで流れ着いていることも判明した。 おお、マネキンの頭って、リンク集にも乗せ... (続きを読む)

メタンハイドレート

メタンハイドレートを単純に言いますと、低温・高圧によってメタンガスが氷状になったものです。近年資源として注目されている部分もあるのですが、どうもこいつが地球温暖化に大きく関わってくる可能性があるようです。 下のリンクにも詳しいのですが、ある程度温暖化が進んでくると海底などに蓄積されているこのメタンハイドレートがメタンガスに戻り、温暖化を急加速する可能性があるようなのです。(メタンガスは二酸化... (続きを読む)

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