深海と生物

深海と、そこに住む生物を取り上げます

深海の静かな楽園 熱水噴出孔

ジャングルや草原では、太陽が草を育て、草が草食動物を育て、草食動物が肉食動物を養うという構造になっています。通常の海のなかも植物プランクトンを起点に同じようになっています。学校で習った食物連鎖というヤツですね。植物がピラミッドの底辺になってそれ以上の生き物を全て支えているという状態です。

しかし深海というのは光が届かないため、従って一次生産者である植物(あるいは植物プランクトン)がいないという過酷な環境です。そこに住む生き物はどうやって生きているのか不思議ですが、通常は海の遙か上の方から降ってくる生き物の死骸が主な栄養源のようで、特にクジラの死骸は大きな栄養源になっているようです。

そんな、細々と生きているような深海底の生物圏ですが、突然そこだけわっと生き物がいるところがあります。それが今回の主役、熱水噴出孔です。熱水に含まれる硫化物や金属がつもって煙突のような形になっていることから、チムニー(煙突)とも呼ばれます。

そこは、その硫化物を栄養として生きるバクテリアが一次生産者となって、他の生き物を支えているという特殊な世界なのです。ここは生物発祥の場所ではないかと言われいている場所の一つでもあります。

その周辺で見られる生物で有名なものにはチューブワーム(ハオリムシ)やシロウリガイ、シンカイコシオリエビなどがいます。


そしてそんないろんな意味でホットな熱水噴出孔ですが、そんな場所を再現してそこの生き物を飼おうというあまりに斬新な試みが始まっているそうです。深海マニアには気になる場所の一つとなりそうですね。

新江ノ島水族館に世界初の「化学合成生態系水槽」-深海を再現
深海生物飼育のスペシャリスト 三宅 裕志さん(37歳) 世界初 生育環境を再現


(その他の参考リンク)
ユノハナガニ - Wikipedia
トピックス:深海熱水噴出孔
生命は海底の熱水噴出孔から生まれた
熱水噴出孔生物群集
チムニー - Wikipedia
これぞ、サメ映画! ;最後の方に深海の話題あり
プレス・リリース 10個のアミノ酸からなる「最小のタンパク質」の創製に成功



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